ムチウチ症

ムチウチ症

{代表的な症状}

頭痛、頭重感、肩こり。腕、手指の痛みやしびれ。ときに、めまいやふらつき。

「どのような病気ですか?」

追突事故(交通事故)や、もろもろのスポーツ外傷、労災事故で、頸部にはげしいショックが加わって、首の筋肉が痙攣したり、首の血管が折れ曲がったり、ヘルニアが起こります。安静を図り、ポリネックなどで頸部を固定しつつ、鍼治療をします。ムチウチは筋肉の硬直が長く続いていることが多く、ヘルニアっぽくなっていることが多いので、頚の牽引を併用すると治りがよいようです。ただハルピン医科大学の臨床実験では、一日三十分以内の牽引では、ほとんど効果がないという結果だったので、少なくともそれ以上の時間は牽引しなければなりません。近頃では首の牽引器も売られていますが、病院の牽引でもわかるように、首は後ろを引っ張って前側はあまり引っ張らないことが基本であり、重要なことだと覚えておいてください(後ろも前も同じように引っ張ったり、前側を多く引っ張るのは逆効果です)

交通事故の被害者や労災事故の場合には、鍼灸治療には損害保険や労災保険が使えるのですが、申し訳ありませんが、承治堂では、受け付けておりません。

「日常生活の注意」

首に負担をかけないようにして症状を軽減させようとすれば、横になって寝ているしかなくなります。そこで頚部の固定をしながら社会復帰をするということになります。中医では、冷えは収縮させ、熱は緩めるといいますので、首の筋肉を冷やさないようにして、できるだけ温めます。お灸も温熱療法のひとつです・