中風(脳卒中後遺症)

中風(脳卒中後遺症)

{代表的な症状}

突然昏睡し、人事不整となる。急に顔が歪んだり、半身不随や、言葉が出にくくなる。片麻痺、痴呆症状、言語、嚥下障害など。

「どんな病気ですか」

脳血液の流れが、血管が詰まったり出血したため止まり、その部分の脳が死にかけている状態を脳卒中といいます。病巣の場所、脳の壊れている程度によって様々な後遺症を残します。

「日常生活の注意」

非常に死亡率が高いので、中高年は脳卒中にならないような生活を心がける必要があります。鍼治療の場合は、発病期と後遺症期では治療方法が違います。発病当初の急性期には、指先とか鼻の下などに刺鍼して、血管を収縮させて出血を防ぐような鍼をします。そうすれば出血量が少なくなり、脳内圧も減るため、脳に与える損症が少なくてすむからです。しかし、日本では急性期に鍼灸師がかかわることはほとんどないので、ご家族できる、あくまでも民間療法の範囲として、脳卒中と思われて、救急車を呼んでいる間にできることとして、ゆびさきそれぞれから血を抜くということがあります。鍼灸ではセイ穴刺絡という刺鍼法です。(私は自分の両親には教えてあり、何かあればそれをやっておいてくれと言ってあります。)

回復期になったら、なるべく早く鍼をすることが肝心です。この場合は頭皮の反射区というところに鍼を刺し、微弱な電流をながすことで回復を促します。一年とか三ヶ月も経ってしまうと、鍼の効果が極端に悪くなったりします。